P. Simon, 1969 (ロイドの死去10年後)
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So
long, Frank Lloyd Wright
I can’t believe your song is gone so soon
I
barely learned the tune
So soon
So soon
さようなら、フランクロイドライト
あなたの新しい作品(建物)を、
もう見る事が出来ないなんて信じられない
まだ教わりたい事がたくさんあるのに・・
早すぎるよ
早すぎる・・
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I’ll
remember Frank Lloyd Wright
All of the nights we’d harmonize till dawn
I never laughed so long 、
So long
So long
あなたの事を忘れないよ、フランクロイドライト!
僕は毎晩、夜が明けるまで
あなたの作品集を眺め続けた
(建築物の美しさと、楽曲の美しさの交点を探して)
あれ以来、あんなに楽しい気持ちにはなれないよ
ずっと・・
ずっとね
Architects
may come and
Architects may go and
Never change your point of view
When I run dry
I stop a while and think of you
多くの建築家が現れては消えていった
でもあなたは、自分の作風を貫いていった
僕は、音楽家としての自分を見失った時は
立ち止まって、あなたの事を思い出してみるんだ
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Architects
may come and
Architects may go and
Never change your point of view
多くの建築家が現れては消えていった
でもあなたは、自分の作風を貫いていった
(色々なヒット曲が生まれ、消えていく
でも、僕の音楽は決して変わらないんだ)
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So
long, Frank Lloyd Wright
All of the nights we’d harmonize till dawn
I
never laughed so long
So long
So long
僕は毎晩、夜が明けるまで
あなたの作品を眺め続けた
あれ以来、あんなに楽しい気持ちにはなれないよ
ずっと・・
ずっとね
さよなら、フランクロイドライト・・
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珍しいボサノバ調の曲です。夏の夕暮れ時みたいな、何ともけだるい心地よさ
を感じます。ライトが歌を作ったなんて話は聞いた事が無いですから、曲の中に
出てくる「song」とは「architecture」つまり建物の事なんでしょうね。
夜が明けるまで、作品集の写真を眺めながらその美しさに浸っていたんでしょう。
ライトとかコルビジェとか優れた建築家の建物は、芸術そのものですし、写真集は
美術誌を見るような美しさがあります。光と空間が織り成すハーモニーは、歌詞と
メロディの調和にも通じるものがあるんでしょうね。
Kodachromeで、「僕は写真が大好きだ」とか「鮮やかな美しい色が出せるんだ」
といったくだりがあります。教会のステンドグラスから内部に注ぐ優しい光と影などは、
アーティストとしてのPaulを刺激して止まなかったと思います。
一方で、「あなたは、自分の作風を貫いていった」という生き方にも共感しています。
時代に迎合しない作品作りという面でもライトを尊敬し、自分もそうありたいと思うの
でしょう。
この曲は、よほど歌唱力がないとやれませんね~。一度チャレンジしたんですが、
見事にハズしました・・・。Art、あなたはスゴイ、凄過ぎます!