(Jimmy    Webb)
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 I’m    tired of tracing vapor trail, 
 ghost letters in the sky
 Living life in    daydreams, 
 watching precious time get    by
   飛行機雲を追い続けて、少し疲れてしまった
   それは、空にはかなく消えてしまう文字を描くんだ
   僕は大切な人生のひと時を、
   ぼんやりと白昼夢の中にいるみたいに
   過ごしている
 Circle    around this great big world, 
 just chasing smoke, 
 and never touching    ground
   この大空を飛び回るんだよ、
   ただ煙を追いかけながら、
   決して地面に触れることなく
 Like a    skywriter, 
 rebel without a cause, 
 drifting without an    aim
   僕も曲芸の飛行気乗りみたいに、
   理由もなく旋回し
   目的もなく彷徨っている
 But I can’t seem    to give up this flying game
 I’m a wing walker, working without a    net
 That’s all I’ve ever been
 And I wonder if I’m ever coming down    again
   でも、僕はこの曲芸のような生き方を
   やめようなんて思えない
   僕は翼の上を歩くんだ、保護ネットも無しでね・・・
   僕はずっとそんな事を続けてきたんだ
   地上に舞い降りる時なんて、訪れるんだろうか?
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 Some    people say 
 I’m losing touch with harsh reality
 Because I can’t accept    the way 
 it is with you and    me
   誰かが言っていたよ
   「君は厳しい現実から逃げているだけだ」
   「人と同じ生き方を受け入れられないからだろう」と・・
 Stop    living in the past, 
 like some old pilot from a war that
 wouldn’t    end
   「過去に生きるのは止めたらどうだ?
   まるで、長びく戦争から戻った、
   年老いたパイロットみたいだ」と
 Like    a barnstormer, 
 safe with my heart and wings
 How could I ever fall
 So    serenely do I glide above it    all
   旅役者の台詞みたいに聞こえるかもしれないけど
   大丈夫、僕の心と翼は折れたりしないさ
   墜落なんかしないさ
   ちゃんと上手く飛んで見せるさ
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 I’m    a skywriter, I can’t forget you yet
 For whatever that it’s    worth
   僕も曲芸の飛行気乗り、今もその事を忘れたりは出来ない
   どんな事があろうと、そんな生き方が僕には大切なんだ
 And    sometimes I think I’m never coming    back
   時々、思う事があるんだ
   もう戻っては来れないんじゃないかと
 Skywriter – I can’t forget    you yet
 For whatever that it’s    worth
   僕も曲芸の飛行気乗り、今もその事を忘れたりは出来ない
   どんな事があろうと、そんな生き方が僕には大切なんだ
 And    sometimes I think 
 I’m never coming back to    earth.
   時々、思う事があるんだ
   もう戻っては来れないんじゃないかと
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 この曲も聴き応えがありますね。<Like a skywriter>の部分の、語尾で音階が
 上がっていくところなんか、Artならでは美しさがあります。
 それに、曲全体に儚く刹那的に生きる男の哀愁みたいなものが漂っています。
 透明な様でいてややかすれたヴォーカルが、物凄く味を引き出していますよね。
 曲芸飛行機乗りのような生き方って、どんなものなんでしょう?一見派手で華やかで
 しかし、その描く煙はやがて儚く空に消えてしまう。人々にひと時の感動を与えるけれど
 後には何も残らない。それに、墜落したり、<時代遅れの年老いたパイロット>になる
 恐れもある。
 でも、そんな人達がいなければ、この打算的な世の中には、夢も希望もあったモンじ
 ゃありませんね。私のような、いわゆる<フツーの人>から見れば、刹那的で怪しくもある
 けれど、羨ましくもある。やりたくても出来ない生き方です。
 やはり、翻訳してみて良さが見えてくる曲だと感じます。もっと早く、Artの曲に
 食いついておけば良かった、と後悔する事しきりです・・・・