P. Simon,    1969
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Here    is my song for the asking 
Ask me and I will play 
So sweetly, I’ll make    you smile    
  この歌が、君の問いに対する僕の答え・・
  問いかけてくれるかい、そうしたら
  やさしく歌ってあげるよ
  微笑んじゃうくらい・・
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This 
  is my tune for the taking 
Take it, don’t turn away 
I’ve been waiting 
  all my life 
  
  この曲を君に送るよ
  受けとめてほしいんだ、目をそむけずに
  ずっとずっと、この時を待っていたんだから
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Thinking 
  it over, I’ve been sad 
Thinking it over, I’d be more than glad 
To 
  change my ways for the asking 
  
  その事を考える時、いつも寂しさに胸が痛んだ
  その問いに対する答え、新しい道を選ぶ事・・
  嬉しくなんかない、寂しさがいっぱいなんだ・・
Ask 
  me and I will play 
All the love that I hold 
  inside
  問いかけてくれるかい、そうしたら
  ずっと胸の中にあった思いを
  この歌に託して君に送るよ・・
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 この曲は、彼らの解散前の最後のアルバムに収められています。
一見、ラブソングですがそうではないでしょう。
解散を心に決めたPaulのArtへの思いを綴っているんでしょう。
 同じアルバムにある「The Only Livin’ Boy in NewYork」でも、
映画の世界に飛び込むArtへの思いを歌いました。そこでは、
「新しい世界でも輝いて欲しい」とありましたが、この歌では明確に
「デュオの終わり」を歌っているように感じます。
 「映画の撮影と、アルバムの収録が終わったら、僕らの今後について
君のほうから問いかけてくれよ。
だって、僕はずっと君とやっていきたかったんだ。
君が僕から距離を置きはじめてから、ずっと寂しい思いをしてきた。
 でも、君の心は新しい世界を見つめている。
それなら、僕の答えは決まっているじゃないか・・・
僕の前にも、今までとは違う世界が待っているだろう。
新しい自分を創造できる喜びがあるかもしれない。
でも、寂しさのほうが大きいのは間違いないよ。
君のほうから問いかけてくれよ。怒ってるわけじゃないんだ。
穏やかな気持ちで、僕の答えをこの歌に託して、君に送るよ」
そんな歌なんだと思います。
このアルバムに収録されていなかったら、ラブソングと解釈したでしょうね。